このレビューはネタバレを含みます▼
読後感がすごく良かったです。独特な世界観、個性的な絵に、心が揺さぶられると言いますか。
晴仁さんの人柄とお仕事に惹かれます。廃品回収を生業にしてるBL、初めて読んだかも…。不要品や壊れた物が晴仁さんの手によって新しく命を吹き込まれる、再生されると言うのが、読んでいて前向きな気持ちにさせてくれたのかもしれません(^^)
そんな魔法の手を持つ晴仁さんが回収したのが、桜次郎。彼は人間。廃品回収に粗大ゴミとして出された人間。…そんな話、あるのか…。
晴仁さんと桜ちゃんの生活が始まって…。
BLではあるのですが、ヒューマンストーリーだと思います。魂の部分でお互いを求めあって。だから同性同士であるとかの葛藤などはなく、お互いの想いがお互いに伝わったときに、まるで磁石が引き付け合うように体を重ねて…。
なんだろ…2人がそうした瞬間、必然すぎて、ぐわぁ~って…熱いものが込み上げてくる感じがありました。感動…?上手く言えませんが、2人の想いの熱が伝わって来たみたいな…。
良い作品に出会えた時、いつも思うのですが、語彙力が足りん…。こんなとき「良かった」としか言えない自分が歯がゆい…。何まり言って薄っぺらな感想になるのが、本当に悔しい。
良い作品です、本当に。本当です。
★追記→後書きを読みました。舞台は四国、瀬戸内海だったんですね。感慨深い…。海まで歩いて数分のところに住んで○十年。瀬戸内海は島が多くて。見渡す限り、海、じゃなくて。水平線ではなく島があるんです。改めて読み返すと、すぐそこに島が。この先、浜辺を通る時、晴仁さんと桜ちゃんのことを考えるだろうと思います(^^)