ロマンスには程遠い
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ロマンスには程遠い

アマミヤ

ロマンスに程近い

ネタバレ
2021年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ というよりめっちゃくちゃロマンス。ロマンチックの塊。どことなく少女漫画を読んでいるようなときめきを思い出してしまいました。ラブがすごい、キュンがすごい(語彙力よ)
英国の美少年がアニメの聖地巡礼で訪れた小さな港町でコンビニバイトの受けと出会い恋をして、ちゃっかりファーストキスまで奪って数年後再会し手中に落とすお話なんですけど、ここまで書いてるだけでもうロマンスに程近いですよね(?)
なにより美少年から英国紳士へと変貌を遂げたルイス、一途で最高な攻めでした。かっこよさとかわいさの配合が絶妙で、必ず落とすという意気込みとやり方が比例していないところが良かった。正攻法で、それでいて自らの顔の良さを分かっていて十分に利用しているようなずるさもあって、そりゃ好きにもなりますわ……。出会った頃は美少女のような顔した少年で(実際受けも女の子だと思っていた)、成長したらあんなにかっこいい攻めになってるって反則じゃないないですか?大体の腐女子が好きなやつですよ。
同性ということに特別高い壁が立ちはだかるわけでもなく、登場人物は皆良い人で、終始穏やかに話が進んでいきます。けれどこんなに満足感と読後感がいいのはアマミヤ先生の絵柄にとてもよく合ったお話で、あたたかい気持ちになるからなのかな。
コマ割りが絶妙で、ところどころ絵のないコマに台詞や文字だけという場面があるんですけど、そこがまたたまらなくいいんですよね。細い線が多めの絵柄だからか絵のないコマがすごく目立って、文字がじわっと心に沁みてくる。
アマミヤ先生のお話はどれも大好きですが、私の中では間違いなく一番大好きな作品になりました。
欲をいえばこのふたりのその後がもう少し見てみたかったな。
ルイスのルイス、まだ半分しか挿入ってないらしいし(笑)
漁業と営むお父様とのその後がどうなったのかも気になります。
また、見れたらいいなあ。
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