狐のよすが
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狐のよすが

ミナヅキアキラ

子育て

ネタバレ
2021年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ じんわりとするストーリーでした。そして先生のイラスト、やはり美しいです。
巣から落ちたであろう、まだ赤子の鳥を非常食として拾い育てることにした狐の九重。餌から次第に親としての感情が芽生えてきます。九重の一族は病で滅びてしまい、森に狐は九重ただ1人。九重の一族は子に願いを込めて名を付けていたのですが、九重は、自分を縁に生きるよう「よすが」と命名します。2人は寄り添うように一緒にて、よすがはどんどん成長していき、九重はよすがに飢えを感じ始め、それは餌ではなく子でもなく…とストーリー展開していきます。異種間であることなど様々な葛藤がありながら2人はどういった道を歩んでいくのか、心温まるお話しでした。描写も美しく、ジャンル問わず読める作品だと思います。ぴー助時代の「あったかいね、おとーたん」がめちゃくちゃ可愛かった〜!
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