アドリアン・イングリッシュ
」のレビュー

アドリアン・イングリッシュ

ジョシュ・ラニヨン/冬斗亜紀/草間さかえ

2人の人生が交錯する

ネタバレ
2021年10月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ アドリアンの物語だけど、ジェイクの物語である。
アドリアンはオープンゲイ。ジェイクはクローゼット。それもおそらく核ミサイルも跳ね除けるクローゼット。アドリアンがゲイとして当たり前?に生きているのに対して、ジェイクは誰にも知られてはいけないという苦しい立場。しかも、自己否定してる。苦しい。苦しいですね。そんなの。だから、ジェイクの行動がよくわかるのです。アドリアンからしたら酷い男なんです。でもね、今までの人生をひっくり返すのって、凄く難しい。だから、ジェイクら逡巡したはずなんです。アドリアンに出会って。俺はまともな(?って言うのもどうかとおもうが)人生をおくるんだってね。だからこれは違うんだと。アドリアンは肉体的な事で他者を受け入れたくない気持ちが強かった。でも、ジェイクの事はそうじゃなった。もー、2人とも早く想いをあかすんだよ!!と、ヤキモキします。わたしとしては、ガイの方がよっぽど嫌なヤツだった。いつも自分が正しいなんてよくおもえるなってね。読み応え抜群です。ジェイクは一生ベイビーと、アドリアンを呼んでほしいです。40歳からの本当の人生をお楽しみあれ!
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