このレビューはネタバレを含みます▼
児童文学よりも砕けた文体、これぞザ•ライトノベル。
魔法のiらんどを思い出しました。
こういう口語体みたいな文体のBLも初めてだし、ファンタジー設定のBLノベルも初めての購入でした。今までずっと敬遠してたけど、もしかしたら私の新しいBLの扉が開くかもしれない!と思い、勇気を出した決断だったのですが、結論、そのどちらもやっぱり私には向いていなかったようです。
中身のほとんどは王国や戦や政治的な説明、そういったストーリーでしめられていて、肝心の恋愛模様やその描写は思い出したように描かれる程度だったように思います。
途中飽きて、恋愛に関係のない、国がどうこう研究がどうこうなどの文章はもうほぼ飛ばしてました。恋愛パートだけ掻い摘んで読んだら、そこそこキュンとしたんだけどな。途中視点が変わる構成も苦手なので、例に漏れず尚更残念な気持ちに…
ルビー文庫、変わったなあ。
地に足ついた等身大で、現実的なのにちゃんとロマンチックで、何より明度の高い世界観のBL小説がいっぱいあって、他のどのレーベルよりも贔屓にしていたのは、もう10年前の話みたいです。
口語体ファンタジーBL小説は、もう二度と買わないことにします。絵は素敵でした。