誰カ烏ノ雌雄ヲ知ランヤ Last emotion
」のレビュー

誰カ烏ノ雌雄ヲ知ランヤ Last emotion

吉野ルカ

偏見まみれの奴は「烏之雌雄」を学べよな

ネタバレ
2021年10月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ Firstの感想でも書いたが、やっぱこの先生の受け、翔平の裸体がたまらなく、良い!
特に攻めの矢上が妄想する翔平が、そうかそうか、あんたにはこういう風に見えてるんだね、その胸に掻き抱きたいだろーむしゃ ぶり付きたいだろー、と(私に)言わせてしまうほど情感たっぷりに描かれている。

さて、Firstで可哀想な事になってた翔平と、グダグダ見当違いな所で悩んでいた矢上。そして重要な脇キャラの翔平の弟、浩平。
3人のうち、最初から本当のお宝に向かって真っ直ぐなのは翔平だけなんだよね。
間違ったトコで煩悶するキャラがいないと物語にならない訳だが、自分の弱さを認識し、自分にとっての正しい道を選んで進むトコが感動するのだ。
それと翔平の、身体はボロボロでも決して揺るがない強さが眩しくて尊い。矢上や浩平、他のキャラたちに愛されるわけだわと納得できる、本当に愛すべきキャラなんだな。

タイトルの烏之雌雄は弟視点での古事成語だが、納得して体感したことにより良き医療従事者となるだろう。
男同士の恋愛をメリバには絶対しないぞ!との意気込みを感じて、とても素晴らしい表題だと思う。

そうそう、祭壇男のオーナーのスピンオフが読みたいでっす!!
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