良いものを見た





2021年10月11日
全四話読了。最高でした…。
猛々しいのに子供っぽく、そしてとびきり優しい狼人間の空耶。彼を化け物と思えない、肝の座った少し意固地な百姓・玄。二人とも境遇は違えど、同じように語るも辛い半生を生き、そのために自己無価値観が染み付いています。彼らが出会い、互いを知り、求め合ううちに――。内面の描写に共感し、何度も泣きました。
物語の軸は、暴君を父に持つ若君・貞兼と、その家臣・須賀山と主人公たちの下剋上共同戦線です。BL要素の濃いライトな歴史小説といった感じで、ストーリーも楽しめました。シビアな時代背景ゆえに、第三話の終わりなどは「これからどーなっちゃうの!?」と不安でなりませんでした。主人公たちを苛む鬱屈した状況を経ての、スッキリ終わる読了感が素晴らしい。
主人公である玄の心理描写が丁寧で、複雑な心情変化もわかりやすく、また、空耶のセリフも彼の考えをよく示しているので、納得して読み進められました。
あと、とにかく空耶を含む狼たちがかわいいです。獣人属性に惹かれて読み始めたようなものでしたが、キャラクターの掘り下げが秀逸なのと、玄への共感も相まって、いつの間にか獣人属性以外でも空耶を好きになってしまいました。エッチシーンも良い割合で入り、きっちりえっちで萌えます。
とても良い小説ですので、一話が気に入った方はぜひ続刊も読んでみてください!
猛々しいのに子供っぽく、そしてとびきり優しい狼人間の空耶。彼を化け物と思えない、肝の座った少し意固地な百姓・玄。二人とも境遇は違えど、同じように語るも辛い半生を生き、そのために自己無価値観が染み付いています。彼らが出会い、互いを知り、求め合ううちに――。内面の描写に共感し、何度も泣きました。
物語の軸は、暴君を父に持つ若君・貞兼と、その家臣・須賀山と主人公たちの下剋上共同戦線です。BL要素の濃いライトな歴史小説といった感じで、ストーリーも楽しめました。シビアな時代背景ゆえに、第三話の終わりなどは「これからどーなっちゃうの!?」と不安でなりませんでした。主人公たちを苛む鬱屈した状況を経ての、スッキリ終わる読了感が素晴らしい。
主人公である玄の心理描写が丁寧で、複雑な心情変化もわかりやすく、また、空耶のセリフも彼の考えをよく示しているので、納得して読み進められました。
あと、とにかく空耶を含む狼たちがかわいいです。獣人属性に惹かれて読み始めたようなものでしたが、キャラクターの掘り下げが秀逸なのと、玄への共感も相まって、いつの間にか獣人属性以外でも空耶を好きになってしまいました。エッチシーンも良い割合で入り、きっちりえっちで萌えます。
とても良い小説ですので、一話が気に入った方はぜひ続刊も読んでみてください!

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