このレビューはネタバレを含みます▼
この作者の他の作品が好印象だったので、割引キャンペーン作品として取り上げられているのを見て、軽い気持ちでカートに。ついでに、合言葉クーポン10% も使ってお安く購入。…名作過ぎて安く購入したことに罪悪感を覚えたのは初めてです。
姉との三角関係を描いているのかと思いましたが、もっと深い、心の傷と再生への物語でした。はんざい行為が絡んだダークな空気を作りつつ、描かれているのは、幼い自分が受けた心の傷を抱えながら、切実に愛を求める孤独な心。
平気で人を騙してきた攻めが、無防備な受けを守ろうと行動した時点で、既に溺愛していると言える気がしました。
似た境遇の生い立ちでありながら、ピュアに育った受けの存在そのものが、攻めには救いであり、憧れであり、宝物だったのだろうな…と。そして受けも、暖かい家庭に引き取られたとは言え、親から受けた扱いが消える訳ではないし、義理の家族を愛していても、自分にしかわからない心の大穴があって、それについて語り合える攻めの存在は、遠慮なく当時を振り返り気持ちを吐露できる安らぎの相手だったのだろうなと感じました。
是非、彼らのその後を見たいです。
続編、出てほしい!!