モテ過ぎ侯爵の想定外溺愛~妄想乙女にトロ甘です~
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モテ過ぎ侯爵の想定外溺愛~妄想乙女にトロ甘です~

八巻にのは/旭炬

侯爵、気が付けばセシリー沼にハマる笑

ネタバレ
2021年10月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全8章+プロローグとエピローグ。
期待せずに読みましたが(ごめんなさい汗)予想外に良く面白かったです。コメディもあり思わず笑ってしまった場面も。
ヒロイン・セシリーは家族を助ける為に意に沿わぬ結婚を決意しますが男爵に嫁ぐ前に夢に見ていた素敵な男性とのデートをしたい!と国一番のプレイボーイ侯爵・ディランにデートの申し込みをします。そこから始まる2人のすったもんだデートですがそれが面白かった。
セシリーは素敵な男性とデートした時にしたい事リスト(通称、見られちゃ恥ずか死妄想リスト笑)を手に妄想を叶えてゆきます。リストに連なっている項目が恋愛小説の様な恋に恋する乙女的なものばかりで笑いましたが、一度も恋を経験したことのない姉妹がきゃあきゃあ言いながら考え出したリストだと思うと何だか微笑ましく思えとても可愛い。今まで自分達を着飾る事も出来ず、恋をする暇もなく、貧しい暮らしをしてきた姉妹に胸が締め付けられます。
ディランは初めこそ"デート=女を堕とす暇潰しゲーム"的なスタンスでヒーローにあるまじき考えですが擦れてない素直で純粋な可愛いセシリーと関わり妄想リストを消化してゆく過程でどんどん心を開き傾いてゆきます。自分の本当の気持ちに目を瞑り否定しますが無自覚に甘々になってゆきニヨニヨが止まりません。最後は本当にトロ甘〜溺愛最高。ただ今までの女遊びが悔やまれる…小説あるあるですね。
ディランの過去などシリアスな場面はありますがあっさりさっぱりと解決しますし、嫌なライバルも登場しないのでノンストレス。番外編などあればもっと満足出来たかなと思いますが概ね満足しました。
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