サラブレッドはゆるがない
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サラブレッドはゆるがない

佐倉リコ

百獣の王×サラブレッドの…

ネタバレ
2021年10月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『サラブレッドはなびかない』の続きのお話。オオカミくんシリーズとあわせて何度も読み返してるお気に入りの本です。
修学旅行から始まって、めでたく両思いが発覚したふたりが様々な思い出を積み重ねてゆく様子がたっぷりと描かれています。蜜月ゆえに心なしかエロも多め。優等生然としてた受がベッドでメガネ外した途端にあんなエッチな…ってギャップもすごいんですよね。
肉食上位の獅子堂(攻)とサラブレッドの司馬(受)、どちらも上流階級の子息ならではの困難を抱えていて「好きなだけじゃダメなんだ」と現実に打ちのめされそうになる若さの描写が瑞々しく生々しい。
でもコレ、どちらのシリーズも、彼らの親たちがちゃんと息子を愛してるのがいい。最後には親の理解も得て数年後には可愛い子供ももうけてる。まあ子供が産まれてからの保育パートは少量ですけど、個人的にはこれくらいの軽さが丁度よかったり(子育てBLはちと苦手)…。あと、文字どおり当て馬的な立ち位置の冬馬のキャラもよかった。深く関わる登場人物に嫌な奴がいないのって安心感があります。
まだまだふたりの蜜月(新婚編とか)に浸りたい…番外編が出たら絶対買います。
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