ツァイガルニクの恋の沼
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ツァイガルニクの恋の沼

月村奎/志水ゆき

展開はや!

2021年10月12日
情景や空気感を丁寧に読みやすく描写する文体に、当たり作家かも…!と期待したのは途中まで。
後半の畳み掛けの展開が早すぎて、とんとん拍子ですれ違いの答え合わせを始めて関係を進展させる2人にもはや置いてけぼり。
この誤解や胸の内は、もっとじんわり紐解くとたまらなかっただろうな…というような美味しい胸キュンの種もあったのに、会話だけでポンポン明かされて、う〜ん、もったいない!
あらすじを読んだだけでコレ絶対好きなやつだ…!と胸がキュンとなり衝動買いした作品ですが、いざ読み進めると展開のえがき方、恋愛描写がいまいち薄いように感じて、総評としてはなんだか残念だったな、という感想に落ち着きました。
この文章力で、空気感で、もっと真に迫る、心臓がキュンとなるような、温度の高い恋愛模様が読んでみたいところです
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