チェンソーマン
」のレビュー

チェンソーマン

藤本タツキ

面白いかそうでないかで言えば

ネタバレ
2021年10月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ まあ面白かったです。
ただなんというか、後半は勢いに任せた部分が強くて消化不良が多々あったように感じた。

最初は本当に面白かった。
人間、悪魔、魔人。恐怖を抱く気持ちが強いほどその対象の悪魔も強くなる。デンジがデビルハンターになる理由も実にシンプルで分かりやすい。しかもチェンソーという武器人間!う〜ん厨二病満載☆
ワクワクしました。ドロヘドロとか読んでた方は好きでしょうこれ。あとポチタは最初から最後まで可愛い。これは間違いない。

が、後半7〜8巻ぐらいから「ん?」と思い始めた。
別にキャラがぽんぽん死んだりグロいシーンも耐性あるので、そこはまだ良い。
出た〜少年漫画あるある、強さのインフレ崩壊。確かにバトルの描写なんかはすごい、圧巻。とても良かった。
でもまず、マキマさんもそうだけど、なぜ「チェンソー」を至高の存在のように持ち上げたのか、そこまでこだわってるのかがよく解らない…。どうあがいても「銃」の方がリアルに強いと思うのですが…。(余談だけど銃の悪魔のビジュアルが格好良くて好きです)
あと天使の悪魔が言っていた「地獄で死ぬ時に聞いたのがチェンソーの起動音にそっくり」っていうのは何だったの?
それに「チェンソーマンに食べられたものはその名前が存在ごと消える」ってのが一番解らなかった。何その突拍子もない設定?
どういうこと?私の理解力がないから?ごめんなさい、そうだとしても解りづらい。

これらの謎が後半ドドッと押し寄せ、ゴリ押しうやむやのまま、マキマさんとの対峙も割と呆気なく終わってしまい…~完~
うん???
なんというか、ちょっと残念な感じだったかなぁ…モヤ…というのが正直な気持ちでした。
10巻のコベニちゃんのくだりなんか、「作者さん疲れてんのかな…」とか思っちゃったよ。

二部があるらしいので、もしかしたら残された謎も明かされるのかもしれないけど、しばらく様子見かなぁ…といった感じです。
とりあえずポチタは本当に可愛かったです。
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