このレビューはネタバレを含みます▼
2人の関係が、ゆっくりゆっくりと変化していく過程にとてもキュンキュンしました!徐々に明かされていく2人の複雑な背景があって、互いが互いを支え合っているように見えました。なんといっても間の取り方が上手いと思います。ちょっとした日常的な会話、物語の核心に触れるわけでもなんでもないその会話が、さりげなく彼等の心を通わせていってるんです。ゆっくりと話が進んでいきますが、それでも確実に、日々の中で何かが変化し続けていっていて。恋人ではないけど、友達でもなくて、体だけの関係というわけでもない。そんな不思議な関係がなんだか新鮮でした。メロンソーダって、実際メロンの味がするわけじゃないのになんでメロン味なんだろう。不思議だなぁ。実際メロンじゃないのに、これはメロンって自分に言い聞かせてるんだもん。
上下巻揃って一つの映画を見ているようで、実写化して欲しいと思うくらい美しかったです。最後はきちんとハッピーエンドで良かった。人間味が溢れていて、とても綺麗な作品でした。