このレビューはネタバレを含みます▼
36歳、大学時代からの腐れ縁の中年同士の恋。若い男子だけのCPには出せないであろう独特の空気感、「枯れ」やある種の焦燥がリアルでよかった。と言っても老けすぎてる訳でもないから生理的な嫌悪を感じることもなく、全体的に明るくテンポよく進むのでとても読みやすかったです(途中、受が高齢男性の“介護”をしていた過去の話はあるけれど直接の描写はなし)。二人とも両片思いがヒドイんだけど、切なさはあっても変な悲壮感やイライラがないのも個人的によかったポイントです。
タイトルにある「黄昏」は、人の一生を一日に例えた際の時間的なものであり、二人がバーで「よっ✋」と出会う時間帯の意味もあるのかな。攻を襲う受難、イ〇ポのあたりはよく分かりませんでしたが(笑)、「延命キノコ」等の言葉選びのセンスにもたくさん笑わせてもらいました。風呂場で缶ビール、のシーンも非常に彼ららしくてお気に入り。
仕事で疲れた時とかに読み返したくなるホッコリしたお話でした。