ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~
みなと鈴
このレビューはネタバレを含みます▼
うちも3歳8ヶ月自閉傾向の息子がいます。ハッキリした診断名がついた訳ではないので今のところ自閉傾向とだけ…。半年ほど療育と、同時に普通幼稚園がスタートしてメキメキ変わったので、主人公の普通の子と過ごして少しでも成長になればという気持ちは共感もあり、実際そうだから悩んでる人には是非勇気を持って普通幼稚園に挑んで欲しいと思います。
他作品ですが、ダウン症の子が幼稚園・小学校と健常者と同じところで過ごしたが中学からはさすがに同じところへは行けないという描写がありました。何らかの障害があると、普通の子と一緒に過ごせる機会は小さいうちの方が断然多いです。
主人公に「笑う努力をしたら?」と言った津川先生は療育に携る人としてちょっとどうなのかと思いました。人間だから合う合わないはあるからイライラしたり嫌うのは仕方ないとしても伝える必要がないセリフかなと。
実際ストーリーにもありましたが、睡眠障害抱える子供も少なくないので、それに付き合う家族はちゃんと眠ることもできずに笑えない日々を送っていても不思議じゃないんです。
むしろ療育の仕事についていてそんなことも想定できないんでしょうか?私が巡り合った諸先生方が素敵すぎて知らないだけで、世の中には津川先生みたいな人が実際いるのかもしれません。
どうか療育に関わる人は親も先生も子供も無理して頑張る必要がないことを知ってもらいたいと思います。
こどもがこんなことが好きとかできるようになったとか、悩みを解決する道具があるとか、いろんな情報を共有することが小さな幸せの一歩だと知って欲しいです。打ち明けることでみえてくる悩みもあります!
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