うつくしい体【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
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うつくしい体【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

鹿島こたる

美しい身体、美しい愛情、美しい成長

ネタバレ
2021年10月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ とにかく何もかもが美しいお話でした。
表紙の美しさがたまらなくて買いましたが、ミチルの美しさにすぐ夢中に。
純粋培養されたミチルが、ぐんぐんとユージの感性を吸い上げて伸び伸びと花開いてゆくような感覚。
衝撃的な事件が起きますが、それが二人を強く結びつけます。
ミチルは家族もいないみたいだし、15年もの間モデルをしていてあの容姿…いったいいくつからあの家に囚われていたのでしょうね。
最後に人間臭い生活をし始める二人ですがそれまでは妖精のように、儚く消えてしまうような美しい存在でした。
でもズタズタに傷ついて、愛に臆病になって、傷をつけあってボロボロになりながらも生きることを選んだミチルの清清しい顔が、一番素敵ですね。
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