月光坂の花屋敷
」のレビュー

月光坂の花屋敷

木下けい子

一途な想いによる救済ではないでしょうか

ネタバレ
2021年10月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 評価がわかれる作品。
此方は先生のほんわか作風を求めているとシリアスで複雑な関係に戸惑いを感じるかも知れません。
自分の選択により大事な人を失い贖罪のようなものに囚われ続ける主人公幸哉とその屋敷に下宿している小鳥遊。
離婚により引き取り一緒に生活している息子で中学生の結人の3人を中心にそれぞれの想いや日常が描かれています。
不要に思われる設定や流れに違和感を感じてしまうというのは頷けてしまう。(盛りすぎちゃったのかな?)
それでも先生の繊細な絵にて心情表現や台詞の使い方に心地よい雰囲気や情緒のようなものが漂っています。
これもひとつの一途な愛による救済のようなお話だと感じました。
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