アロエッテの歌
」のレビュー

アロエッテの歌

犬木加奈子

容赦のない描写が白眉

2021年10月22日
沢山の苦味を味わえばこそ、そのご褒美は一層甘く感じるというもの・・・。原作はレ・ミゼラブルなので、ストーリー自体は多くの人が知っているとは思けど、カタルシスが訪れるまでの主人公へのしごきが、そりゃーもう容赦ない。
人権意識のない時代の世界の冷たさに、ものすごく身につまされる。
胸がキュッとする感覚を味わいたいなら、読んでみるべし。
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