このレビューはネタバレを含みます▼
第一部は2巻の途中までで、弟と共にロウランド伯爵家に引き取られることになったライナスが主人公。母親の死の謎を探っていきます。
第二部はロウランド家で家庭教師として住み込むことになったレイチェルが主人公。ここからさらに人間関係が複雑でドロドロした展開にもなっていきます。人物の視点も変わると知っていた話の印象が変わり、えっ!となりました。
19世紀頃の英国が舞台で、この頃の一般庶民や貴族の生活の様子も読み取れます。心理描写も丁寧なので、単話で続きが読めますが、単行本としてもその後がぜひとも読みたいものです。