金獅子王の寵愛オメガは笑わない【イラスト付き】【単行本書き下ろしSS付き】【電子書籍限定SS付き】
何もかもが都合良く進む





2021年10月23日
障害は消えた。ハッピー! って話も好きだけど、あまりに都合良く話が進んで気が削がれる。主人公が自分に好意を寄せる青年の気持ちをある程度利用していたのは明らかで、読者にモヤモヤを残す余地があっても良いのに、彼を好きになった女の子を配置することで、それを消そうとする意図が見える。王の母親との問題も、彼女の気持ちが動くにせよ、あそこまでコロッと態度が変わると、あーまた気持ちいい解決ねーと読む側としては馬鹿にされている気になる。葛藤があったり遺恨が残ったりでも良いのに。あと、文法に大きな問題はないけど語尾が変という外国語話者がすごく鼻につく。母語話者は「他言」を変わった意味で使う。色々気になる点が多い。つまらなくはないし、また読むとは思う。話の類似性は、まぁよくある設定なんじゃないかなーと。叔父さんは結局処刑されたんだっけ? 読み落としたか。

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