このレビューはネタバレを含みます▼
竜シリーズ3作目(番外編除く)。「竜は将軍に愛でられる」→「王子は黒竜に愛を捧げる」→「番外編・王国のある一日」→今作ですが、1作目から読んだ方が楽しめると思います。
さて、今作はアゼル夫夫の養子となった白竜シリルと火事で両親を失った孤児レヴィの物語。屑先生のイラストも素晴らしく、ランドールやアランと違い(2人とも好きですがw)今作のシリルは大変美麗でありました。そのお相手となるレヴィは初心で健気で可愛くて、「無垢」という言葉がピッタリで心が癒されます。
2人はすぐに惹かれ合い偶然にも血の絆を交わしてしまうのですが、そこはアゼルやアランといった先輩竜人がいるせいか割とあっさり。ただ、シリルとレヴィが幸せを噛み締めているところに、アランCPの寿命問題を挟むあたりはガツンと胸にきまして‥。不覚にも涙が溢れてしまいました。
1作目から35年経った設定ですが、アゼルCPもアランCPも仲睦まじくしている様子にほっこり。推しのルースは退役しているのか息子(フリップ)の代になっていたため、ツッコミ不在でちょいガッカリ。ただ、小さい物を可愛がるランドールは健在で、レヴィに飴をあげようとしているイラストは微笑ましかったです。