このレビューはネタバレを含みます▼
「テニスコートの道しるべ」同様、短編漫画ではありますが、僕が大ファンでした山村美紗氏の推理小説や、先日僕が読みました「東海道新幹線殺人事件」や萩尾望都先生の「11人いる!」や夏樹静子氏の「77便に何が起きたか」に負けないくらいに素晴らしい内容でした。主人公の美主陽子が産みました「光彦」と言う男の赤ちゃんが植木夫妻に誘拐された上に彼らが売りました赤ちゃんの名前を勝手に付けられたり、植木きみ子が光彦ちゃんの命を守ろうとしてDV夫と化しました道明を殺害したりしたと言うあらすじがとても素晴らしかったです。山村美紗氏の「目撃者ご一報下さい」と言う推理小説の文庫本に収録されています「人形寺殺人事件」と言う短編推理小説もそうでしたが、世の中には赤ちゃんを「犬や猫や十姉妹やセキセイインコなどのペット類」みたいに扱う許しがたい犯罪集団が大勢いるんですね。赤ちゃんは「ペット」ではなくて「立派な感情」を持った「人間」なのですから。誠に愚劣な質問かもしれませんが、もし皆様が「この世の中で一番美しい物は何ですか?」と言う質問をされたとしましたらどの様にお答えになりますか?もし僕が同じような質問をされたとしましたら、間違いなく、それも何の躊躇もなく「推理ものの少女漫画」と答えるでしょう。また、これはあくまでも僕の推理や憶測にしかすぎませんし、「重箱の隅を箸で突く」様ですが、「エースをねらえ!」や「7つの黄金郷」の原作者の山本鈴美香先生も間違いなく、それも「殺人事件」と言う題名が付いています「推理ものの少女漫画」を完結させて「秘密兵器」として保有していらっしゃるでしょう。よく昔から「能ある鷹は爪隠す」とか「虎は死して皮を溜め、人は死して名を残す」とか言われていますから。