鬼の戀
」のレビュー

鬼の戀

丸木文華/Ciel

ファンタジーですが

ネタバレ
2021年10月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ ミステリー風でもありました。読後、即再読しました(笑)。
戦後すぐの混沌とした昭和のお話で、QUEENに続いて横溝正史風な作品です。
鬼として生まれたヒーローと、その花嫁として生まれたヒロイン。因習に囚われた村と人々。
何も知らないのはヒロインだけ、ヒーローはヒロインを守りたい気持ちと鬼の性、ヒロインへの愛に苦悩する。
ヒロインの夢の中で少年期の姿で逢瀬を重ねてきたヒーローを慕いながらも現実世界で初めて出会った青年のヒーローに惹かれてしまう。
終盤で鬼の花嫁として夢の中の少年がヒーローであることが分かってからの交合シーンは怒涛でした。
ラストで、ヒロインを死なせないために人ではなくなる二人(明確に書かれてませんが)。

寿命も同じくらいになったんだと解釈することにしました。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!