紅椿
」のレビュー

紅椿

三田六十

なんだろうか…ちょっと怖い。

ネタバレ
2021年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ っはー!絵が美しかったですね〜!「俺はニーチャ」の漫画の描き方に惹かれてこちらも読んでみましたが、また全然違う表現の仕方興味深かったです。
三田先生の漫画愛と作品を面白くしようとする努力そういうのが感じられる所が好感もてます!
アカは言葉を話さないのでその分絵で伝えないといけない。アカが動くとざわめく草、その一挙一動にいちいち反応する佐吉の表情。
セリフなしで伝える怖さってあると思うんですが、そんなもの感じない表現力が素晴らしい。
一読すると2人の長い長い時間の中で変わらない気持ちとアカがずっと伝えたかった言葉が切なくて涙が出るんですが、ただの感動物語にならない違和感もあるんですよね。
鬼の子に心を奪われた男の欲望と人間の汚い部分、それをいい事にまんまと身体まで手に入れた鬼のちょっと怖いおとぎ話のような…そういう風にも取れる。
それ意図して描かれてたら、三田先生の胸クソ鬼 畜BLとか読んでみたいですwハマるんじゃないかなって思う。
あとがきで設定に関してプチ補足して下さってるんですが、せっかくの余白の部分がなくなる気がしないでもないですが別視点で読む楽しさはありますね!
面白かったです!!
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