真夜中のハイヒール【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
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真夜中のハイヒール【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

裾はるお

映画のような世界観にハマりました

ネタバレ
2021年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 独特の絵柄なんですが、受のゆきちゃんがすごく好みだったので、何回も読み返しました。優しくて丁寧なストーリーです。
薄暗いバーの雰囲気と、鮮やかな赤のハイヒールは映画みたいで、「月はどっちに出ている」みたいな?薄暗さ、マイノリティを描くのが上手い作家さんだと感じました。
高校時代の出会いのシーンはもう美しくて切なくてキラキラしてて、それもすごく今と対比になっていて、バーのママや園長、後輩は主人公を心配してくれてるのに頼らずに、小さなお子さん抱えて昼夜働いてるのも何か、頑なすぎてもどかしいけど、幸せになってほしいと思わせる、笑顔が儚いスレてない受です。
BLにありがちな可哀想な受がお金持ちと出会って…とかのファンタジーも無く、ただ心の移り変わりで進む展開、明るい絵ではないのに、ところどころでサッと光が当たったように人物が映えるのはすごく印象に残る。構図がいいのか。
この作家さんにはぜひまたBL描いてほしいです。
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