転生したけどチート能力を使わないで生きてみる(コミック)
トトキハルキ/大邦将人
このレビューはネタバレを含みます▼
世界観に馴染むまで時間を要する作品ですね。転生者である使徒がオーバーテクノロジーを使って魔素を消費すると環境破壊が起きる。そして使徒が死んだらその技術を活かせずロストしてしまう。そんな問題ありまくりの使徒制度(?)なのに、みんなそれに依存している世界。
主人公はチートであり使徒なのですが、能力を隠し、使わずに自分の死後の事まで考えて、オーバーテクノロジーに頼らない街づくりをしようとしています。チートを使ってドーンと街づくりをするのではないので、あまり痛快な感じはないですが、使徒と普通の人間、人間とそれ以外の人種の間のカーストを撤廃し、新しい街を作っていこうとする作品です。
そして、お花畑ではなく時には手を汚しながらも少しずつ領地経営は進んできていて、エルフと結婚し、猫人との確執やら移民の問題やらそういうのをこれから片付けようとしていた矢先に打ち切りです。
せめてフラグ回収させるくらいは打ち切りを待てないもんでしょうかね。これでは序盤に種をまくような作品でなく、序盤から派手にガンガンやらかしてエロも見せてみたいな作品しか作れなくなりますよ。
作者さんが気の毒かなと思った作品です。
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