ポラリスベル
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ポラリスベル

テラシマ

四人視点の四篇と短編1つ。

2021年11月2日
短編集かと勝手に思ってましたが、ポラリスベルシリーズ四篇と短編1つでした。
ポラリスベルには四人の登場人物。そのそれぞれの視点の話が1つずつあります。人間関係はなかなかに複雑。笑。しかしながら、青春らしい爽やかさ。男性主人公が男性に恋する話なのでBLだけれど、皆さんおっしゃる通り少女漫画のような自意識と恋心のお話。男とか女とかそういう話じゃなくて、大人でも子供でもない年代の少年少女らが初めて本気でまともに自分の恋心と向き合うお話。なので好きな方は好きだと思う。
ポラリスって言ったら自分はどうも三浦しをんの『君はポラリス』を思い出す。"どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるんだろう"すごく好きな言葉ですが、こちらのお話でもそれをずっと考えてました。
思春期の行動の是非はともかく、何にせよ本気で行動する彼ら彼女らに胸が熱くなる。続編『ポラリスまでの距離』もぜひ。
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