カラーにくちづけ【シーモア限定特典付き】【コミックス版】
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カラーにくちづけ【シーモア限定特典付き】【コミックス版】

OOY

子持ちBLとしては☆3ドムサブとしては☆4

ネタバレ
2021年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前作が良かったので分冊買うのをグッと堪えてまとまるのを待っていました。
ドムサブで尚且つ子持ちBLってめずらしいなと思い、どちらの設定も好きなのでワクワクしながら読みました。
第二の性についてはきちんと考えて作られていて、ドムサブならではのトラウマやそれを克服する過程が丁寧に描かれているのは良かったです。
ただ攻め(Dom)の子持ち設定については必要だったかな……?
受けのミキがシッターなので必要といえば必要なのですが、どういった経緯でできた子で母親がどうしてるのか、今はシングルなのか等の話がまったく出てこないので、ただ漠然と子供がいるというか……子持ちBL特有の癒しみたいなものはあまり得られませんでした。
都合よく親戚に預けられてたり、Domである父親に懐いているわりにあまり父親らしくなかったり、シッターしてる受けが小さな子のいる家に突然抱かれにきたりと、ちょっと気になる点が多かったです。
エロはそれなりに多いとは思いますが、コマンドを使っているだけでわりとサラッとしている印象。
Domに目覚めてまだ日の浅い攻めとトラウマ持ちのSubという設定なので、これはこれでいいのかな。行為においても精神的な繋がりを重視したお話なので、過激なのを求めて読むと拍子抜けすると思います。
あとは修正ががっつり白抜きなので、そのせいでエロさが半減しているというのもあるかな。
どちらかというとSubである受け、ミキのトラウマの原因となった男、羽賀と、Domである攻め、森屋の担当編集のその後が気になってしまいました(笑)
ただこれは羽賀受け(おそらく)の方がキャラデザや体格的に私の好みってだけなので、羽賀の過去については今回の主役である森屋とミキのお話に入れる必要があったのかどうか、少し悩むところです。
苦手な方もいらっしゃると思うので。
総評すると☆3.5、高評価のところ評価を下げてしまってすみません。
作者さんの絵柄や表情の描き方はとても好きなので、今回は私には合わなかったと思って次回作に期待したいと思います。
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