堕ちた聖職者は花を手折る
」のレビュー

堕ちた聖職者は花を手折る

山野辺りり/白崎小夜

さすが作者様

ネタバレ
2021年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 山野辺先生の作品が好きでこちらも読みました。
こちらのヒーローまさに歪んだ愛執着愛だけど、仕方ないですね。
この国の昔からの言い伝え乙女のあざを持つ女性としか結婚出来なくて身分や年齢や伴侶がいても何がなんでも結ばれなくてはならない。
でも結果花のあざが有る相手にも愛されなくては、国も繁栄しない。
最初無理やり身体を繋いだ聖職者なのに酷い元皇太子で、憧れや人として尊敬していたのに裏切られたヒロイン軟○状態で逆らえないし、可哀想でしたが王宮に戻ってからは、お互いになくてはならない存在だと確信して悪い国王ヒーローの叔父を成敗し結婚妊娠も出来て良かったと安堵しましたが、実の所仄暗い気持ちも有り表面上は愛情たっぷりなヒーローでしたが、心の内は少し怖かった。
やはり15年間の月日で孤独にいたせいか恨み憎しみを持って子供の頃から持って生きていたからでしょう。
ソーニャ文庫番外編は、可愛い子供達が生まれて早々息子は乙女を見つけてヒーローとヒロインは驚いて息子には乙女の事は話していないのに、何故か家族のひれ下がり穏やかな話でほのぼの出来ました。
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