フェア・ゲーム
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フェア・ゲーム

ジョシュ・ラニヨン/草間さかえ/冬斗亜紀

前半は硬く後半はスイート

ネタバレ
2021年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ ジョシュ・ラニヨンさんの作品では最初の方に翻訳されたものなのかな?
作者の性別が男性として紹介されてる。
でも、女性ですよね。

で、とにかく事件にハラハラドキドキして面白い。
そしてBLとしても面白い。BLという言葉が軽薄に感じるほど。

この作者さんの作品は読んだものは全て面白く、今回も期待を裏切られませんでした。
登場人物が多く、舞台設定も推理の中身も複雑では幅広く奥行きが深い。
いわゆるBLではほぼ全てが主人公の恋愛について描かれているのに対して、普通に推理小説?として面白いのです。
父の想い、友人関係、女性も男性も普通に入り交じったリアルな社会の一部分を切り取っているような感じ。
願わくは、これが同性愛の小節として区分けされるのではなく、ただのFBIの推理小説として存在できるくらいに性的志向に区別が無くなる日が来るといいな、としみじみ思ってしまいました。
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