花廓【合本版】
」のレビュー

花廓【合本版】

鈴代

作家さん渾身の作品・・でした(^^

ネタバレ
2021年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 没落貴族の坊ちゃまで遊郭に売られた藤丸(今や花魁)と、一緒に連れてきた奉公人:京吾との・・・命をかけた大恋愛・・・ですね。
内容は王道・・なのかなと思うのですが・・・・設定や背景などの作り込みが素晴らしくて、この作品の世界にどっぷりと浸かる事が出来ました・・・はぁ・・・暫く放心状態になるくらい、激しくて美しい純愛でした(^^
強い意志を持った眼差しを持つ主人公:藤丸が・・・美しいけれど女性っぽくは無く、ちゃんと漢感をもって描かれていて、でも色っぽいんですよね・・・✨近くに居るのに触れられない・・・京吾の禁欲姿も・・・切なくて色っぽかった(^^なんせ喜怒哀楽の表情が凄く豊かで上手いんです!元々「ふたりのαに娶られて」を読んで好きになった作家さんだったのですが、あの作品も切ない表情とかホント上手くて感情移入してしまったんですよね・・・。
2人も切ないけど、独占欲丸出しの客:景虎も結構切なくて!・・好きなのに自分のモノにならない・・どんなに求めても、贅沢をさせても、心は京吾を想う藤丸・・・・ある意味景虎も可哀想な人、でしたね・・・。
遊郭には哀しい物語が似合います・・・でもそんな中でも小さな幸せ、一筋の光を見たいんです。そんな感動の作品・・とてもドラマチックでした!
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