主人公の成長に感涙！が、気になる点も…

第1話を読んだだけで、感動して泣いてしまいました…。いじめを受けていた主人公が憧れの男の子に出会って、自分を変えたい一心で頑張る姿は心を揺さぶられました。初恋のピュアさはもちろんですが、それ以上に、主人公の成長譚（ある意味下克上）としてすごく面白いです！途中までは。

話が進むにつれ、この世界で「正」として描かれるものへの価値観が合わなくて、面白さよりもそちらのが気になってしまった…。序盤からうっすらとは感じるのですが、外見、モテ、スクールカーストにかなりとらわれた世界観です。強くて外見が良いカースト上部の子たちが、下だったけど頑張っている子を評価する、という構図がずっと続きます（主人公以外にも）。そして、男子が女子を品定めしている目線もなかなかキツかったです。もちろん逆の場面もあります。が、女の子たちが、品定めされていることを自覚したうえで、お眼鏡に適うよう振る舞うのがつらい…。そんなことにとらわれないで生きてくれ…と切なくなりました。そういった世界観が当たり前のように描かれている少女漫画がたくさんあるから、現実の少年少女もそれが当たり前になり、苦しむことになるんだな…と謎に考え込んでしまいました…。そういった点が気になる方、そういったことで辛い思いをしている方には合わないかもしれません。それでもやっぱり3話までは至高です、おすすめ。