スニーキーレッド
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スニーキーレッド

たなと

ボコり愛

ネタバレ
2021年11月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ おそらく現在使われる「ボコり愛」の発祥はこの作品かなと思います。
たなと先生の作品は今回が初めてでしたが癖になりますね。スピンオフのモーションエモーション、まだ未読なので早速読みたいと思いました。
暴力表現が激しめなので、好みが分かれるかもとは思いますが一度読んでみて欲しい作品でした。

衝動的に殴ってしまう大学生の釧路×ドMのアルバイト・三崎。
最初は因縁つけられてただ殴られるだけの三崎を見続けるだけなので見ていて辛かったです。途中からそれが恋愛に発展するなんて微塵も思えませんでした。
でも付き合うことになり、結果的に同棲して仲良く暮らしているのが凄い。
釧路は、あの見た目(金髪ピアスもそうですが、目が据わってて気に食わないことがあると容赦なく殴ってきそうな雰囲気)とは裏腹に、三崎に対してずっと敬語使っていたり、きちんと告白したり、意外と良い子なんだなと思えて途中から愛しくなりました。自分の感情表現が下手なんだろうな。家族から疎外されたり弟から罵声浴びせられたりして、愛情を感じてこなかったから、暴力を振るってもそれを受け入れる三崎に懐いたのかな。釧路がこんなでも三崎というパートナーがいて本当に良かったなと思います。
巻を進めていくと尖っていた釧路がだんだんと丸くなってきて、優しいキスしたり、被虐が好きな三崎のために色々するけどそれをストレスに感じていたり、三崎の浮気疑って違うとわかって安心したりするのが、とても良いなと思うようになりました。
やっぱりどんな人にも愛情って必要だなと思いました。
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