悪の華道を行きましょう
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悪の華道を行きましょう

やましろ梅太/真冬日

タイトルに反して、面白い!

ネタバレ
2021年11月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルのような悪にはパッと見では分からない、セレスティーヌの美しさと気品。まさに『美しい薔薇には棘がある』でした!
宰相さま一筋で、2人のラブラブっぷりは見ていても嫌味がありませんし、何故か必ず面白さすらもあります。宰相さまが大好きなセレスティーヌの発言が…いかんせん愛情表現が私の想像の斜め上をいっていて、独特な愛の表現方法といいますか…笑。例えば『呪いの血』と言われたハゲ遺伝子についても親子でハゲの種類が違うことに言及し、さらにはハゲに対してマイナスな発言をされての怒りから、『ハゲは譲歩するものではなく、素敵なオプションです!!!』と言い放ったり。
ハゲに対する肯定的な考えで、その発想はありませんでした。素敵なオプションかぁ。
なんか笑ってしまうけど、宰相さまのことが本当に大好きなのだなと言うのがとても良く分かります。
読み進めていくと、タイトルの『悪の華道』の内容が徐々に顔を出してきて内容も分かってきます。
宰相さまの息子も、なかなかに腹黒でした笑。
孤児院のお話で、孤児院でセレスティーヌに楯突いて、セレスティーヌが旦那さまに面白い子に会ったと話していた、後に豪商となる男の子の話も番外編でもいいので読んでみたいです。
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