サースティ・ハイ【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
児島かつら
このレビューはネタバレを含みます▼
●「魂が爆発するような歌を歌いたい」の思いで繋がった二人。薫の方は多分元々ゲイで、偉進に(声に)一目惚れ。偉進は無自覚ゲイかなぁ…バンド組んでた頃のベースのカイトのこと自覚なく大好きだったっぽいし。
●なかなか声が合わなかった二人がレコーディングテストで魂が震えるような「融合」を体験したその日の晩、無自覚に誘う偉進、ついキスしてしまう薫。バンドでいつもうまくいかなかった偉進は、孤独で寂しかったのでしょうね…何度でもやり直そうと言ってくれた薫に心(と唇)を許していくけど、歌にも影響が出てしまう。「キスには何の意味もない」という薫の言葉に偉進は一層乱されて…
●同じようなパターンが何度か繰り返されるのがもったいないかなぁと思いました。「すれ違いや噛み合わなさ→デュオに影響出る→イベント直前にぶつかり合う→もう一段高みへ」という。その度にアーティストとしても恋人としても一段ずつ上っていくので、これはこれで良いのかもしれませんが、別の拗れ方も見たかった。
●最終話のフェスの場面、ステージ上で偉進が薫を煽っていくシーンが最っ高にえっちでした!!薫の耳元で偉進が囁くセリフも。ライブ後の控え室での興奮冷めやらぬえっちも。「俺だけを見てる薫が欲しい」「別々の体でいるのがめんどくせー」(これらは偉進が思ってるだけで言わないんですが)ぐわー熱い!震えます…!
●えっちの描写は身体のラインが綺麗で眼福。軽い会話を交わしながらしてるのが二人っぽいなと。(えっちのときに偉進が薫を「かお」って呼ぶの良い…!)でも初えっちがすっ飛ばされてるのがすごく残念!ギャーギャー言いながらやったんでしょうけど(笑)
●ちなみに薫は表紙の前髪上げた髪型には一度もなってくれません…残念。
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