水井恭一のTEENAGE LUST
」のレビュー

水井恭一のTEENAGE LUST

つづき春

ゲイの心情が丁寧で深く、よかった!

ネタバレ
2021年11月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 9月の幻冬舎キャンペーンで購入。
評価は高いもののレビュー数が少なく、多少迷いましたが、
立ち読み段階から気になる展開で、買ってみたら当たりでした!

3歳からゲイを自覚したという主人公・水井のお話。

ゲイが主人公だと、一般的にくっつくまでのハードルが低いのが
ストーリー的に物足りなくて、ノンケものの方が好きなのですが、
これはゲイが主人公でありながら、そのゲイの心情描写が深く丁寧でよい作品でした!
(これも相手でノンケは登場しますが)。

2003年の作品なのですが、今の作家さんでは見かけない心情描写で、
関係性も単純じゃないのが良いです。

筋金入りの主人公の数多い過去の遍歴も、
心と身体を一致すべく珍しく片思いしてみる今の状況も、
どちらもお話が面白いです。
紆余曲折あってもキャラの根が基本明るいのもよいです。

あとがきまんが2ページ。
総179ページ。
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