テーマは面白いけれど描写が今一つ





2021年11月7日
このマンガはタイトルが一番思わせぶりで魅力的だと思う。ただし天才の描写が凡庸。世の天才と呼ばれる人は基礎デッサンや技術をきちんと身につけた上で奔放な創造力をはばたかせる。ピカソもデッサンは完璧だったし、石岡瑛子さんなどは学生時代はデッサンをひたすら磨いてポートフォリオはデッサンだけだったという。そういう人が世界を股にかけて活躍するデザイナーになる。このマンガでは天才の描き方がいい加減だ。
その一方で天才でない者の描写、チームワークの描写にはリアリティーがある。さゆりのようにアートマネジメントに長けていてアートとビジネスをつなげられる人の存在を描いているのも悪くない。ただ群像劇にしているせいか人物の掘り下げ方が浅いのが残念だ。
その一方で天才でない者の描写、チームワークの描写にはリアリティーがある。さゆりのようにアートマネジメントに長けていてアートとビジネスをつなげられる人の存在を描いているのも悪くない。ただ群像劇にしているせいか人物の掘り下げ方が浅いのが残念だ。

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