グッドバイライラック
」のレビュー

グッドバイライラック

ゆき林檎

「愛おしいよ」のアンサーが響く

ネタバレ
2021年11月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校生だった時から、ずっと笠井先生を想い続けていた加藤と、加藤がずっと心に残り続けていた笠井先生の歳の差愛。加藤の長い片想いが実って良かったー!な、心地よい作品です。

笠井先生の高校に、新任教師として教え子だったの加藤が赴任します。加藤は笠井先生を好きで、気持ちも伝えていましたが、教師としてNOと返事をしました。それから教師になった加藤との再会。加藤は今は同棲するカレもいて、性的に乱れた生活を送ってきたようですが、ずっと笠井先生が好きでした。先生と再会してからは、もう必死で押してくる。笠井先生は男だから、と言うところで躊躇してしまうのですが、可愛いと思う気持ちがずっとあるのです。加藤が元カレのリベンジポルノにあって退職し、そこから笠井先生が頑張ります。元カレのリベンジポルノは許せませんが、加藤が明らかに笠井先生の代わりに付き合っていた事が分かって、腹が立ったのは理解できました。
笠井先生は斜に構えるところがありつつも、教師としては至極真面目で誠実だと思います。そのままに、加藤と自分の気持ちを受け入れからは、男らしくてカッコいい。何より、加藤に好きかと聞かれ、「愛おしいよ」と答えたところが、最高に好きです。他の方のレビューでも書かれていて、それで興味を持ったのですが、ホント読んで良かったです。
いいねしたユーザ6人
レビューをシェアしよう!