短いけど温かな話

ネタバレ

2021年11月8日

このレビューはネタバレを含みます▼ 短いけどまとまっていてサラサラと読めました。
はじめは他人同士だった2人が徐々に距離が近づいていき、信頼し合えるようになる過程が丁寧に描かれておりとても良かったです。また、戦争によって家族と日常を奪われたことは同じでも、その後苦労の連続だった中尉の緊張と幸せな生活を送れた主人公の罪悪感が「その時」前夜に溶け合うシーンは泣きました。ラブラブシーンが少なかったことだけが残念でした。

〜追記〜
本作を購入して初めて読んだのはウクライナ侵攻の前でした。ウクライナ侵攻の後に改めて読み返すといろいろと考えさせられます。この戦争によってノアやシェリルのように心に傷を負った子供がたくさんいると思いますが、彼らのようにいつか救われて悲しみが解ける日がくることを願ってやみません。

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ZENZO さん

(女性/30代) 総レビュー数：14件

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