ワンクールドラマを観終えたような充実感





2021年11月9日
先生のファンですが、本作は格別に好き。心の揺れ動きや変化が鮮やかに描写されてたと思います。結ばれるまでをここまで丁寧に描く作品はBLとしては珍しい。背景や取り巻く環境の描写もいつにも増して丁寧で、小さなライブハウスと、それを支える裏方の方々の空気感がありありと味わえました。
いつもながら、品があって余裕ある大人の攻めが魅力的なのですが、今回はさらに言葉少なで包容力がありながらも慎重なタイプ。それが単に口下手なんじゃなくて、彼の繊細な性格に裏打ちされているっていうのがまた良かった。繊細な絵柄にもマッチしている。最初は少しウザく絡んでしまう受けの成長と真っ直ぐな想いも、だんだん応援したくなる。最近は攻めと受けの視点が交互に代わる作品が多くてわかりやすいけれど、本作に限っては、ほぼ受け目線で進むのが、攻めのわからなさへの焦れったさを一読者にもいい意味で煽ってくれた。
二巻分あるけれど、当て馬を登場させるわけでも仕事ネタが増えるわけでもない。物語の幅は広がっても、あくまでも二人の心情からスポットを外さずにドラマチックな展開が描かれていて、充実感たっぷりの二巻完結。
いつもながら、品があって余裕ある大人の攻めが魅力的なのですが、今回はさらに言葉少なで包容力がありながらも慎重なタイプ。それが単に口下手なんじゃなくて、彼の繊細な性格に裏打ちされているっていうのがまた良かった。繊細な絵柄にもマッチしている。最初は少しウザく絡んでしまう受けの成長と真っ直ぐな想いも、だんだん応援したくなる。最近は攻めと受けの視点が交互に代わる作品が多くてわかりやすいけれど、本作に限っては、ほぼ受け目線で進むのが、攻めのわからなさへの焦れったさを一読者にもいい意味で煽ってくれた。
二巻分あるけれど、当て馬を登場させるわけでも仕事ネタが増えるわけでもない。物語の幅は広がっても、あくまでも二人の心情からスポットを外さずにドラマチックな展開が描かれていて、充実感たっぷりの二巻完結。

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