デリバリーハグセラピー
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デリバリーハグセラピー

宮田トヲル

攻めsの残念感に際立つ受けの抱擁癒し

ネタバレ
2021年11月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★人生を平穏無事に過ごしたい29歳サラリーマン・貴一×バーでバイトをしている20歳学生・尚の抱擁ストーリー。

★親友の結婚式の帰り道、取引先のバーで酔いつぶれた貴一に付き添ってくれていたのは、バイトの尚。貴一がヤケ酒をした理由を察した尚は、「お疲れ様」と貴一を優しく包み込んで…。

★文句なしに尚が癒しですね。絵も可愛らしくて柔らかくて、“ハグセラピー”のイメージにぴったり。でも、引っ掛かります。尚の「いい子」さが。嫌な顔一つせずに、貴一に合わせている感。妙にこなれた感。その笑顔の奥に何かあるんじゃないかなぁと勘ぐってしまいます。素でいい子なだけかな、考えすぎかな、と思ったら、やっぱり!意外なストーリー性、良かったです。もう1つの引っ掛かり、デリバリーさせてるけど、もしかして無償?尚のメリットは?(尚は何も求めないだろうけど…)と貴一にモヤります。尚は貴一に対して評価高めだけど、私から見ると残念感アリ。周囲を面倒くさいと思ってる人が1番面倒くさいという典型なんだよ〜。言動もちょっと上から(偉そう)だし〜とダメ出ししてました笑。でも、尚に対しては面倒くさいことも真剣に考えて、取り繕えない感情が湧いてきて、甘えるだけじゃなく甘やかしできるようになってきて、ホッと一安心。OFF貴一、可愛いです。

★描き下ろし、カバー下含めて207ページ。軽すぎず重すぎず、バランスがいいです。耕太の軽さは腹も立たない域…苦笑。

★ぬいぐるみに話しかけるアラサー…実際に目撃しても「可愛い」って思えるかな…笑
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