このレビューはネタバレを含みます▼
高校の天文部の先輩だった須藤に恋していた星野。小学校の教師になった星野のクラスの翔太の父親として再会した須藤は、昔と同じように星野を翻弄し、星野の彼への思いが再燃する。
ノジコ先生は今作とスピンオフで初めて読んだ作家さま。
独特の空気感。画面のフレームから外れたところで話が進んでいるような、読んでいるこちらの視点が最初から最後までズレているような不思議な感覚。
なのに引き込まれるんですよねえ。
須藤と翔太の母の関係。須藤の本心。星野の気持ち。いやもうわかりにくい。でも良いの。
高校時代の2人と現在が行きつ戻りつしますが、夜空の下を歩く彼らがずっとイメージの中にあって、直接的なえちシーンは無くてもロマンティック。
魅力的で不思議な作家さまだと思います。