このレビューはネタバレを含みます▼
一国の王子だった主人公が、兄に城を追い出されたので、冒険者になるという導入。
無能だからと追い出されるけれど、無能っぷりがよくわからないので、初めは追い出される理由がよくわからない。
憧れだった冒険者になるために「アウター」という別世界に入るが、そこで力の源である魂力をためることのできる器を一つしかもっていないと鑑定されてしまう。
別世界でも無能認定か、と思いきや、一つの器の容量が規格外で、実は強かった、という流れ。
実は主人公は、武勇に優れており王様も期待していたのだが、王位を奪われることを危惧した第一王子が独断で追放をしたものだった。
失格王子とのタイトルだけど、全然失格でないし、(どちらかというと主人公を陥れた第一王子の方が失格王子だと思うが)能力が低くて追放されたが実は、という追放物の流れにしたかったのだろうと思うが、しくじった感じか。
それでも、今後の展開次第では導入部の失敗を取り返せると思うので1巻だけで結論を出すのは早計かなとも思う。