一途な犬は諦めない
」のレビュー

一途な犬は諦めない

きはら記子

これ好き!!!

ネタバレ
2021年11月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●『いじめて〜』で作者さんが気になって、『たんたん〜』と一緒に買って、続けて拝読しました。私の作者さんへのイメージは、『たんたん〜』よりこちらの作品の方がバチッと合います。デビューコミックスなのですね。登場人物が重なる中編2本ですが、この雰囲気すごく好きです。
●2コ違いの島崎と秋月。出会いは高校、秋月の一目惚れ。だけど何も告げなかった。大学と寮は追いかけてきたのかな…?島崎がセ フレの世田と学内でやってる(未遂)ところを目撃して、「自分でもいいはず」って判断したのが強気…
●秋月に好きだと言われて、自分が急に汚いものに思えてしまう島崎。恋なんてしたことないし、こんな自分が恋なんて…と秋月を避ける。世田の家で酔い潰れて追い出されて、秋月に拾われて…この後の島崎と秋月のヒリヒリするやり取りがすごく好きでした。「お前と恋がしたい」って言った後の島崎も良かった。めちゃくちゃかわいい。
●もう1本は30歳になった世田のお話。世田の方は相変わらず取っ替え引っ替え…なんだけど、9つ歳下のノンケ湘吾に目を付けられてネコ扱いされ、その感覚が忘れられなくなってしまう。湘吾は荒っぽいようでいて実はすごく一途で、必死になって世田を手に入れようとする。二人とも軽い興味からいつの間にか本気になってしまって、駆け引きのようなやり取りがじれったくて…でもすごく良いです。
●タイトルどおり、秋月も湘吾も一途なわんこでした。好きです!!
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