いややいややもすきのうち？【特典ペーパー／電子書籍限定マンガ付】
キシモト
このレビューはネタバレを含みます▼
●貝塚と五十嵐、バイト先の同僚（貝塚の友人）佐伯しか出てこず、場所もバイト先のコンビニと、貝塚、五十嵐それぞれの家だけ。（あ、佐伯の家で佐伯が貝塚の相談に乗るシーンもありました。佐伯いいヤツです。）貝塚が五十嵐に告白されて数秒で無かったことになるところから始まって、それを受け止めて自分も好きだと自覚して返すまで。
●貝塚が根本的に優しい人で、自分の気持ちに向き合う以上に、五十嵐の様子を心配したり、傷付けたのではと気に病んだり、表情や目線を気にしたり、そうして五十嵐に接しているうちに自分も彼のことが好きなのだと気付きます。（まぁ見ようによってはチョロいんですけど。）少しずつ少しずつ五十嵐と自分の気持ちを咀嚼していく過程がとても微笑ましく、気付いたら私もほとんどのシーンを笑顔で読んでいました。
●五十嵐と佐伯も優しい人で……って、そうか、優しい人しか出てこないんです。だからずっと笑顔で読めたのかな。貝塚がキスされて泣いてしまうエピソードがあるのですが、そのことについて貝塚も五十嵐も自分のこと以上に相手のことを考えているし、佐伯は真摯に相談に乗ってあげてる。優しい…
●それと、貝塚の関西弁がすごくいい。私は関西弁ネイティブなので、ほんまええ感じやぁ…と思いながら音声変換できましたが、イントネーションの分からない方にはどう読めたんだろう？読みにくくなかったかな？なんて、余計な心配をしてしまいます。貝塚が使ってる関西弁、ほんとに優しいですよ。キツい感じは一切ないです。
●読んでるときの温かさも、読後感も、とても良い作品でした。ありがとうございます。
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