本橋兄弟
」のレビュー

本橋兄弟

RENA

笑って、泣いて、また笑って、また泣けて

ネタバレ
2021年11月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『雷神とリーマン』に衝撃を受けたRENA先生の作品で、迷わず購入。『雷神』もこの作品も私の神作品となりました。読み放題対象で激推ししたいです。
笑って、泣いて、涙を拭い、読む手が何度も止まります。基本ハートフルなファミリーコメディですが、シュールな笑いの中にもほっこりと心が温かくなるエピソードや、ホロリとする場面がバランス良く散りばめられていて、優しさや愛情がぎゅうっと詰まっています。RENA先生の人心を掴む描写が素晴らしいんです。
両親を事故で亡くし、その後育ててくれた祖母まで見送り、二人きりの兄弟だけで暮らしている物語。
弟・智也が兄・貴也が大好きなんでしょね、構いたくて構って欲しくて、終始ボケたおす(笑)このシュールでふざけた笑いがたまらん面白さです。時折、幼い頃の二人が合間に描かれるのですが、無邪気に可愛くて、家族の団らん風景が涙を誘うのです。
たった二人きりの家族で、互いにふざけあって楽しんで、助け合って支え合って精一杯生きてます。まだまだ少年のような純粋さを持ち合わす二人が可愛いくて仕方ない。とても大事に思い合う二人が愛おしくなります。愛おしいとはこういう事なんだと思いました。とてもいい子達でね、亡くなったご両親とお婆ちゃんを日々忘れずに大切にしているんですよ。泣けちゃうよ…
高校生二人寄り添いながら、強くたくましく生きてます!弟を支え抜く貴也の覚悟や、2度と後悔したくないからと考えた智也の将来の夢にしびれます。
彼らを取り巻く周囲のキャラも、個性的で楽しいです。とりわけ、貴也のバイト先のオーナーの要司さん。貴也に首ったけで、ストーカーまがいで超楽しいし、とても愉快に可愛く描かれてます。そして、まさかの二人の出会いに驚きのあまり言葉が出なかった。要司さんが要司さんらしくいられるのは、幼い貴也の純粋な優しさで、もう泣けて泣けて…『雷神』も『兄弟』も優しさと愛に満ち溢れた物語の作風で、RENA先生の世界観に夢中です。
ぜひとも、この感動を味わって欲しいと思います。誰かと分かち合いたいと思えるし、出会えて良かったと思える作品間違いなしです。たくさんの方に知って頂きたいですね。
まだ続くようなので、それがとても嬉しい。もっともっと見たい本橋兄弟です。長く、長~く続けて欲しいと願います!
ちなみに、雷神のリーマン大村と本橋兄弟は従兄弟同士で、紙媒体1巻でコラボに感激です。
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