魔道祖師
」のレビュー

魔道祖師

墨香銅臭/鄭穎馨/千二百

萌えに国境なし

ネタバレ
2021年11月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 久しぶりにワクワクしながらページをめくる作品でした!読み終わってしまった、、もっと読んでいたかった!もう最高に面白かったです!

キャラクターの魅力的なことといったら星5つでは足りず、星10個!
主人公2人はもちろんのこと、脇を固めるキャラクターもみんなそれぞれ魅力的で人物像がよく分かります。どのキャラクターも活字の中でいきいきと動き回っているような感覚になるほど。

翻訳本は翻訳の仕方が自分の感覚に合う合わないがあると思いますが、読みやすく、多くの人に受け入れられやすい翻訳になっていると思いました。
作者の先生はもちろん、翻訳して下さった方に感謝しかないです。

多分、多くの人が人名に混乱されると思いますが、大丈夫。読み進めるうちに慣れてきますし、漢字の雰囲気でわかり始めると思います。
小説を読んでからアニメも少し見ましたが、人名が不安な場合はアニメを見るとキャライメージがついて分かりやすいと思います。
個人的には舞台背景がアニメで脳内補完されて物語の解像度が上がり、良かったです。

物語は現在と過去を交差させながら謎が解明されていく構成になっています。
どんな極悪非道な奴だったんだ魏嬰…の印象から物語が始まりますが、読み進めるうちにこの人物のとんでもない魅力の虜になります。
そしてもう一人の主人公、忘機。
清廉潔白な聖人君子ですが、お話が進むごとに印象が変わってきます。2人ともカッコよく、可愛く、大好きです。

当初そこまでのBLと思ってなくて、読み始めてからもブロマンスの匂いはありますが、単に冒険活劇としての物語が面白くて読み進めていました。
4巻はそれまでのブロマンスが一転、愛が大爆発しますので、がっつりBLが苦手な方は3巻で止めておいた方がいいと思います(笑)
それまで微糖、くらいだったラブが突如としてお砂糖大匙3杯+練乳くらいになり、読みながら爆笑してしまいました(笑)

BLがなくても面白く読んでたのに、4巻まで読んでBL設定が公式なんだ!?と認識してからまた1巻から読み返すと、要所要所ニヤけるポイントがあって2度楽しめるという、、

価格高めですが、1ページ2段構成の文章量で読み応え・満足感の得られるストーリーなので妥当です。
番外編でずーっと読んでいたい、、出ないかな。

どっぷり世界観に浸れる作品なので、お休みの日にぜひ!
いいねしたユーザ19人
レビューをシェアしよう!