恋は地表マイナス2メートル
」のレビュー

恋は地表マイナス2メートル

今井ささる

深みがあって面白い

ネタバレ
2021年11月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大学の考古学ゼミでの発掘調査と笹山くんの夢の中と現実での先輩との距離感が絶妙に交差していて淡々としているのに面白く、そんな緩やかな中に心の痛みまで伝わってくる。

ストーリーが笹山くん視点で描かれていて、
せっかく発掘がお休みの日もゼミ仲間とレンタサイクルで古墳と古墳の間を疾走とか、、一見楽しそうに見えるんだけどね、心臓病で普通に生活する事が出来なかった笹山くんにとっては、眩しかった日常であり、いつも忙しく動き回っている先輩も眩しく目に飛び込んできたんだろうなと思える。
夢の中の先輩の涅槃像の採掘とかシュールなのにちょっぴりエロティックで好き。。

何より先生のオリジナリティ溢れる「未決box」という表現方法が素晴らしかった!

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