神さま、どうか手をとって
」のレビュー

神さま、どうか手をとって

ハルモト紺

残酷で美しい物語

2021年12月4日
オメガバ色は薄目。中世ヨーロッパっぽい場所でΩが魔女扱い。人権なんてない。虐げられ、誰も助けてくれない悲惨な状況。読んでて可哀そうで辛いシーンが続きます。登場人物のゲス率も高く腹が立ってしょうがない。対比で主人公たちの清廉さが際立ちますが。エロさや甘さ溺愛など蕩ける様な恋物語の全くないオメガバですが、読後感はとてもスッキリしています。もう一人の主人公である弟の物語としても美しい終わり方でした。336Pの大ボリュームをあっという間に読み切ってしまう素晴らしい作品。
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