このレビューはネタバレを含みます▼
●ほんわかした空気感の温かい作品でした。逆に言えば雰囲気漫画かも。ストーリーはあるような、ないような。言葉による説明は少なくて、こちらが読み取っていく感じです。例えばあらすじにある「失恋」も、本編では直接的には書かれていません(なのでこのあらすじはちょっと無粋な気がする)。
●店長、結構グイグイいきます(笑)前からお店の前を通る伊賀に目を付けてた?!初対面で「ホテルどう?」なんて冗談(いや、本気?)言ったり。いきなり飲みに誘うのもなかなか。でも、店長が作る空気や、頭や顔に触れる手、優しさや温かさは伊賀の心をほぐすには十分で、また会いたい、話したいと思うようになる。
●伊賀はこういうの慣れてなくて、店長の優しさはどうせ営業の一環だって思っちゃうし、急にキスされて店長から逃げちゃう。でもやっぱり会いたいって、触れてほしい…って、勇気を出してお店へ。季節がめぐるにつれ少しずつ素直に、店長に対して開かれていく伊賀の様子が微笑ましい。
●店長が伊賀に触れる場面(逆も少し)が全部優しくて、柔らかくて、ちょっとエロティックで、大好きです。店長に触れられてつい「気持ちいぃ」って言っちゃう伊賀は子犬みたい。この人には何されても気持ちいいって思ってるから、全身を委ねて全部受け入れちゃう。店長もそんな伊賀がもうかわいくて仕方ないんだろうなぁ。いきなり展開だったけど、癒されえっちでした。二人の触れ合いもっと見ていたい。ほんわか〜